12月8日(水)本校体育館で、ヴァイオリンコンサートがありました。
これは、フコク生命さんが「普段コンサート会場へ足を運ぶ機会の少ない方々へ、プロの演奏家による『本物のクラシック音楽の演奏』を届ける活動として開催されている『訪問コンサート』」です。
今回は、日本フィル・ソロコンサートマスターの木野雅之さんと伴奏者の藤本史子さんが演奏に来てくださいました。
この日を心待ちにしていた子どもたち。はじめはざわついていた会場も、ヴァイオリンの音色が鳴り響いたとたん、急に静かになりました。最初の曲は、「愛のあいさつ(エルガー作曲)」。耳慣れた曲でもあったためか、集中して聴き入る様子が印象的でした。
曲調が盛り上がり、弓を細かく動かしての速い演奏になると、じっとしていられないというように顔を輝かせ、手を細かくたたいたり足踏みをしたりする小学部低学年の児童の姿に、音楽を心から楽しんでいる様子がうかがわれました。また、しっとりした曲や暗い音色に、おや?という表情でぐっと聴き入る姿は、さすが中学生・高校生でした。
「トルコマーチ(ベートーベン作曲)」では、フコク生命の方々が手拍子をしながら場内を行進してくださる演出も。みんなで手拍子をして盛り上がりました。
「チャルダッシュ(モンティ作曲)」や「ツィゴイネルワイゼン(サラサーテ作曲)」といったヴァイオリンの名曲から、「ミッキーマウスマーチ」や「崖の上のポニョ」などの子どもたちがよく知っているポピュラー音楽、そして南支援学校の校歌まで、様々な曲を9曲演奏してくださり、あっという間に時が過ぎました。
最後の「ラデツキーマーチ」の時には、小学部の子どもたちが何人もステージに飛び出して、跳びはねたり拍手をしたり。演奏者のお二人も、素直に音楽を楽しみ、体じゅうで表現する子どもたちの様子に、とても喜んでくださっていました。
思いがけないうれしい演奏会は、児童生徒の心に残ったことでしょう。
木野雅之さん、藤本史子さん、そしてフコク生命さん、ありがとうございました。
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